定時制高校に通っていたときの話
12年前に夜間の定時制高校に半年通いました。
中学校は不登校だったので高校もどうしようかと悩んで一応全日制の高校を受験しようと意気込んでいたのですが、何か怖くなっちゃって受験当日にバックれました。先生にも怒られちゃいました。
それでさすがにヤバいと自分なりに感じて定時制高校の受験を決意しました。今度はバックれる事無く無事に受験出来ました。
受験が始まる1時間前に教室に入ると10代から60代までの幅広い年齢層の人たちがいて中学校とは全く雰囲気が違いました。
場の雰囲気に飲み込まれそうになりながらも何とか学科を終わらせていきました。
周りに誰も知り合いがいない状況で、16歳の少年は泣きそうな精神状態でした。
午後からは面接も有りましたが、何も準備していなかった自分にとってはガッチガチでした。
そんな状況で頭が真っ白になりながら適当に質問に答えた記憶があります。
その中でも唯一覚えている質問が有りそれが、「将来はどんな仕事に就きたいですか?」という質問だったんですけど、たしかその時は「トラックの運転士になりたいです」とか結構適当に答えた記憶だけが何故か分かりませんが脳裏に焼き付いています。
そんなこんなで、精神をすり減らしながら落ちたなと下を向きながらトボトボ家に帰りました。
それから間もなく合格したという通知が届きました。
普通だったら心機一転頑張ろうと考えると思いますが、これから先あの学校に通えるのか、恐い人は居ないのかなど勝手に一人で色々妄想しまくって逆に落ち込んでしまいました。
そんな妄想をしながら、入学式当日はちゃんと行きました。その後は担任の先生に教室に案内されてホームルームが始まるのですが、その時点で(悪い癖なんですけど)4年間も通いきれないなぁと感じました。帰りの車中でも母ちゃんに泣きながら話してました。
「中学の時の同級生は昼間学校で勉強しているのになんで自分は夜おっさん達と一緒に学ばなければいけないんだ」と当時の自分は心が荒れ狂っていたのでそんな事を考えながら一応真面目に通っていました。
後は、昼間働いている人が多かったのでパンと牛乳の軽めの給食が出ました。みんなは無我夢中で食べていましたが、僕はこっそりバレないようにバックの中に詰め込んで車の中で待っている母ちゃんに全部持っていって上げていました。
僕の通っていた定時制高校はギャル男だったりギャル女なんかがいて廊下でタバコを吸っていました。
最初見たときは絡まれるんじゃないかと内心ドキドキしながら横を通り過ぎた覚えが有りますが、毎回、仕方なく横を通り過ぎていくと何もされないので案外イイ人たちなのかなぁと思ったりもしていました。
でも初めに学校の廊下でタバコを吸っているあの光景は衝撃的でした。
その後、半年間は行ったり行かなかったりを繰り返しながら母ちゃんに送り迎えしてもらって通っていました。
半年間通って最終的には、25人いたクラスも18人にまで減っていました。僕もその内の1人です。
やっぱり仕事と学業の両立は厳しい事を感じました。僕はもうただ単に通いたくなかったので辞めました。
定時制高校を辞めた後は、1年遅れで全日制の地元の誰でも入れる高校を受験して入学しました。
おわり