先月「お酒を飲むのに丁度イイ高さのミニテーブルを作って欲しい」というオーダーを受けたので、その制作過程を書いていきます。
1月に初オーダーが来た時の記事はこちら⇩
古材を使う


オーダーをくれた方の要望で「ちょっと古くさくてモダンな感じがイイ」と言われたので、納屋にしまってあった古材を引っ張り出して来ました。
古材に結構ホコリが溜まっていたので、右の画像の「ディスクグラインダー」という道具を使って(左の画像の奥にもちょっと映っていますが)表面を研磨しました。
そもそも「ディスクグラインダー」って何なのって思うかも知れないので動画を貼っておきます!!
丸ノコで切断


次にオーダーで「30㎝の横幅がイイ」と言われていたので、横幅27㎝しかない古材を(3㎝足りなかった😂)横幅が30㎝になるように、丸ノコで15㎝ずつ切り、つなぎ合わせる事にしました。
一応、真っ直ぐ切れるように自作のガイドを作って切りました。
そもそも「丸ノコ」って何なのって疑問に思った方は、またまた動画を貼っておきます!!
組み立てていく


丸ノコで切って、ディスクグラインダーで表面を研磨したので実際に組み立てていきます。ちなみに板の厚さは4㎝あるので1つ1つが重いです😆!!
右の画像はインパクトドライバーという道具を使って、ビスというネジを打ち込んで2枚の板を一枚にしています。また赤矢印は、ボンドの後です。


こちらが実際のビスとインパクトドライバーになります。
この道具を使って木材に打ち込んでいきます。私にとっては欠かせない相棒です!!
では、どんどん作業を進めていきます。



ビスの後が目立たないように、左の道具を用いてダボを量産していきます。結構な量のダボが取れました!
ダボを打ち込む




こんな感じでビスの後が見えなくなったと思います。ボンドも用いてしっかり接着しています。


お家の中に移動です。
実際に組み上げて見ると、こんな感じの分厚いミニテーブルになります。
ミニテーブルではあるんですけど、やっぱり重いです。
自分で言うのも何ですが、最初の古材とは思えないほどきれいだなって感じます!!
木は研磨すれば、綺麗になりますね!
また、これで終わりでは無くて、次に塗装していきます。
塗装


塗料は、ワトコオイルというモノを使いました。
小さなホームセンターだと無いと思いますが、大きなホームセンターなどに行くと売っていたりします。
中身はエボニーという濃い色になります!匂いもあるので換気しながら塗っていった方がイイです!!
ちなみに塗料を入れている容器は、キノコが入っていた容器になります。使える物は何でも使います!!


ハケでエボニーを塗るとこんな感じになります!雰囲気が全然変わりますね!
ちなみに赤矢印の部分は、養生テープと言うモノで、塗装したくないところに張り付けます。
次に、余分な塗料を拭き取るために、要らない布切れを用いて拭き取っていきます。
このまま1日置いて乾燥させます。
こちらが二日目で、2度塗りしました。1度目よりも木に馴染んだような感じがします。前回と同様に余分な塗料を布切れで拭き取っています。



こちらが、後回しにしていた天板で、同じくハケでワトコオイルのエボニーを塗りました。
右側の画像の真ん中にあるのは、400番の耐水ペーパーというモノで、研磨しながらエボニーをより染みこませていきます。
また、同じく布切れで拭き取っていきます。このまま1日乾燥させます。
こちらが天板を2度塗りしたミニテーブルになります。


次に、床が傷つかないようにキズガードと言うモノを裏に張り付けました。
これで完成か❗️と思われてしまいますが、まだ終わりません!
ブライワックスという蜜蝋(みつろう)を天板に塗っていきます。



こちらが、ブライワックスのジャコビアンという色になります。
このブライワックスを天板だけに塗っていきます。
塗るアイテムは、右の画像のスチールウールを使いました。
木の繊維の奥まで入り込むように結構すり込みました。
比較のために右側だけブライワックスを塗りました!
実際に見比べると全然ツヤが違いますね。
ちなみに匂いはしますので、喚起をした方がいいです。
これで完成となりますが、改めて考えると「塗装するだけでも結構な時間が掛かっているんだなぁ」という事を改めて実感出来ました。
それから、ワトコオイルもブライワックスも天然成分から作られているので、カラダに安心です!
また、ワトコオイルは、塗るというよりも染み込ませる塗料なので、色むらも無く綺麗に仕上がります!!
ただ、どちらとも水に弱いという特徴があるので、水が付いたら直ぐに拭き取った方がいいです。
そして、ワトコオイルやブライワックスを拭いた布切れなどを放置しておくと、自然発火する恐れがあるので、しっかりと水につけて処分した方がより安心安全です。
外で撮影してみました




家の中だけだと開放感が無かったので外でも撮影してみました。
あと、実際に湯飲みやお皿を置いて雰囲気を出してみました。
後ろの壁の焼き杉とマッチしていますね!
この焼き杉は、ホームセンターなどに売っている野地板という名前の杉板を焼いただけというシンプルな壁です。
話を戻しまして、実際にミニテーブルをお届けすると「重厚感があってイイね👍」と喜んで頂けました。
また、後日、ミニテーブルはどうですか?と尋ねたところ「丁度座るのにもイイ高さだからイスとして使っているよ」と言われました。
確かに色々な使い方があるので、その人なりの使い方を楽しんでもらえれば、イイのかなと思いました。
何はともあれ、作品を無事に完成させることが出来たので良かったです👍
終わり