引きこもり相談員の高橋さん
今年の1月から月1ペースで我が家を訪問してくれる引きこもり相談員の高橋さんという方がいます。
その、高橋さんが我が家を訪問するようになって早10ヶ月が経過しようとしていますが、未だに引き兄は高橋さんと顔を合わせていません。
実際は引き兄の事で来ているのですから引き兄が対応すれば良いのですが、高橋さんが来ると超高速で外に逃げ出しちゃいます。
(逃げ出すときの引き兄の早さは陸上選手並みですよ、陸上選手を見たこと無いですけど)
なのでいつも対応するのは母ちゃんと僕とたまに父ちゃんとなっています。
そんな訳で毎回高橋さんと話す内容は、引き兄の最近の様子だったりちょっとした変化などですが、それだけだと話が持たないので高橋さんの最近の事や世間話なども喋っています。1~2時間ほど。
そこで、今回は高橋さんから聞いた話を書いていきたいと思います。
高橋さんの担当する人数
高橋さんは引き兄以外にも7人の引きこもりの人を担当しており、その中の1人と会うまでに2年ほど時間が掛ったと言っていました。
その話を聞いて「会えるまでには相当時間が掛るんだなぁ」と分かってはいましたけど改めて認識させられました。
コロナの影響で引きこもり増加
今年の1月頃から猛威をふるい始めた新型コロナウイルスの影響で在宅勤務にならざる終えなくなり、元々引きこもりだった人がまた逆戻りしているという現状を聞きました。
このご時世なので仕方が無いことですが、早くコロナが終息しないと引きこもりが今以上に増えてしまうと感じました。が、逆に考えれば引きこもりの人にとっては在宅勤務でお金が貰えればそれはそれでイイような気もしてきました。
(引きこもりの人にとっては1番お家が安全で居心地がイイですからね)
コロナが終わっても在宅勤務という選択肢が有り続ければ良いなと思います。
ゴールを決める
高橋さんもだた我が家を訪問しているという訳では無くて、一応ゴールを決めています。
世間一般的なイメージだと「ちゃんと働いて自立すること」がゴールだと思われてしまいがちですが、高橋さん曰く何が一番幸せで生きやすいかと言う事が引き兄にとってのゴールだそうです。
てっきり高橋さんも「就職することがゴール」だと言うのかと思っていたので驚きましたが、確かにそんな選択肢があっても良いのでは無いかと納得しました。
だが、前に進まない現状
ただ、引き兄は未だに高橋さんと顔を合わせていないので、ステップアップするための計画が前に進みません。
どうしたら高橋さんと会ってくれるのか家族も考えていますが、引き兄自身も相当な葛藤があると思います。
そんな引き兄を見て改めて思ったこと
1~2年の引きこもりだったらまだしも20数年というベテランの領域に達しようとする引き兄を高橋さんに会わせるのは至難の業だと改めて思い知らされました。
しかし、高橋さんも言われたように引き兄には「働く」という事よりも何が一番幸せで生きやすいかという事の方が結局1番大事なポイントかなと思っています。
という訳で地道ではありますが、高橋さんを含め家族一同引き兄と向き合っています。
おわり