父ちゃんの三角コーナーカレー事件
僕の父ちゃんは酒乱です。そんな父ちゃんがブチキレて流し台に置いてある三角コーナーをカレーの中にぶち込んだ話を書いていきます。
その日の朝、6時頃から僕は父ちゃんの為にカレーを作っていました。とろみのあるカレーを作りたかったのですが、水を入れすぎたためシャバシャバのカレーになってしまいました。このカレーが波乱を呼ぶとはこの時の僕は知る由もありませんでした。
そして、父ちゃんが夜勤明けの朝8時40分に帰ってきました。いつものようにガラガラうるさいうがいを済ませ、パジャマに着替え早速日本酒を持ってテレビを見ながらガブ飲みしていました。
お猿さんみたいに顔を真っ赤かにした父ちゃんはフラフラしながら台所に向かい母ちゃんに「今日は何を作ったんだ」と威圧的に聞いてきたので、母ちゃんは「カレーを作ったんだ」とイライラしながら答えると、早速鍋に入っているカレーを見て暴言を吐きました。
「こんなシャバシャバな水みてぇーなカレーを作りやがって、俺にこんなカレーを食わせる気だったのか。俺がシャバシャバしたカレーが嫌いだって事は知っているんだろうが、疲れて仕事から帰ってきても美味いもん一つまともに食えねえ」と一気にボルテージが上がりました。
怒りが一向に収まらない父ちゃんは、「こんなカレー二度と作るんじゃねぇ~」と言いながら間髪入れず三角コーナーをカレーの中にぶち込んでグルグル楽しそうに回し始めました。
それを見た母ちゃんが「息子が作ったカレーなのに何てことしてくれるんだくそジジイ」と頭に来てげんこつをお見舞いするのですが、父ちゃんは「母ちゃんが作ろうが息子が作ろうがそんなことは関係ねぇ~こんなマズイ物を作るお前らが悪いんだ、見せしめの為にやったんだ」と叫んでいました!
そして母ちゃんに「カレーはお前が食え」とツバを飛ばしながら言いましたが、「そんなの汚くて食えるか」と母ちゃんもブチギレ😡ながら睨み付けていました。
そんなやり取りを間近で観ていましたが、「またバカな事をやっているなぁ父ちゃんは、勿体ない事をしやがって」ぐらいの感情です。父ちゃんは何を言っても我が道を行く男なので何も反論はしません。
そして最後に父ちゃんは叫びます。「俺は、何を食えばいいんだ」と。